今回は、「ラッコキーワード」というネット上に解放されているツールを使ってサジェストキーワードと共起語を抽出する方法をご紹介します。
サジェストキーワードと共起語を記事内に程よく盛り込んであげることで、SEO的にも有利な記事が出来上がります。(SEOとは、作成した記事を検索エンジン上で上位表示する施策のことです)
また、メタディスクリプションの文章を構築する際もサジェストキーワードと共起語を意図的に盛り込みます。
しかし、何について書く記事かによってサジェストキーワードと共起語は異なりますし、それらを調査する手段が無ければどんな語句を盛り込んでいけば良いかもわかりませんよね。
そこで、本記事では実際に「ラッコキーワード」を使ってこれらの語句を抽出する方法を実演してお見せしたいと思います。
- ラッコワードでサジェストKWと共起語を選定する方法
目次
ラッコキーワードで調査対象とする記事(キーワード)
当サイトでは、商品を紹介する「商標記事」と、マンガのネタバレや考察について書く「マンガ関連記事」の2種類を扱っています。
今回は、上記2種類の記事についてそれぞれ、サジェストキーワードと共起語の選定の様子を実演解説したいと思います。
サジェストキーワードと共起語は、記事の主題(上位表示したいメインキーワード)によって異なりますので、まずはどのキーワードを対象に調査するのかをここで定めておきます。
- 商標記事
- 記事の主題:ナチュールcという美容液の「口コミ・評判をまとめた記事」
- メインキーワード:ナチュールc 口コミ
- マンガ関連記事
- 記事の主題:呪術廻戦の虎杖悠仁の両親について考察した記事
- メインキーワード:虎杖悠仁 両親
では、これらについて実際に調査していきましょう!
サジェストキーワードを調査・選定する
まずは、商標記事について見ていきましょう。
商標記事のサジェストキーワードを調査する
商標記事で調査する対象の記事(メインキーワード)は、
- 記事の主題:ナチュールcという美容液の「口コミ・評判をまとめた記事」
- メインキーワード:ナチュールc 口コミ
でしたね。
まずは、定めたメインキーワードをラッコキーワードの検索窓に打ち込んで検索しましょう。
ラッコキーワード(https://related-keywords.com/)にアクセスすると、上記画像のようなページが表示されます。赤枠で囲った検索窓に調査したいメインキーワードを入力して、「Enter」キーを押すか、「虫眼鏡マーク」をクリックするとサジェストキーワードが一覧で表示されます。
「ナチュールc 口コミ」と検索した場合の検索結果が上記画像です。検索したメインキーワードとサジェストキーワードの組み合わせが一覧で表示されています。
ここから、使えそうなサジェストキーワードを選定していきます。
まずは絞り込み
まずは、重複している語句の組み合わせを除去していきます。
ラッコキーワードには、ボタンをクリックするだけで重複を除去したキーワードをコピーできる機能があるので便利です。
画面右上の「全キーワードコピー(重複除去)」をクリックすると、画面に表示されているキーワードの重複を除去した組み合わせをコピーすることができます。
このように、コピーしたキーワードをメモツールやGoogleスプレッドシートへ貼り付けると、サジェストキーワードの選定がしやすくなります。
メモツールは、私がいつも使っているオススメのものがあります。下記記事で紹介しているので、ぜひ導入してみてください。
さて、貼り付けたキーワードの組み合わせを見てみると、4つに絞れましたね。これで選定作業が楽にできそうです。重複除去する前の状態と見比べると、かなり重複しているキーワードの組み合わせがあったようです。
さらに、今回は「ナチュールc 口コミ」のサジェストキーワードを調べたいということで、検索をかけたメインキーワード(ここで言う「ナチュールc」「口コミ」の2語)以外を拾っていきます。
その結果、サジェストキーワードの候補は下記の3つまで絞り込むことができます。
- 美容液
- ニベア
- シミ
選定していく
サジェストキーワードの候補が3つまで絞れました。では、選定作業を行っていきましょう。
採用基準は、「書く記事の検索意図と近いか遠いか」です。
- 検索意図と近い:採用
- 検索意図と遠い:不採用
1つ1つ見ていきましょう。
美容液
このキーワードを含んだ「ナチュールc 美容液 口コミ」という3語で検索する時の検索者の意図を考えてみます。
今回サンプルにした「ナチュールc」は化粧品の中で「美容液」に分類されます。
「ナチュールc」の後に「美容液」という商品のカテゴリ名をわざわざ付けて検索するのはどういったときでしょうか?
皆さんはこんな経験はないでしょうか。
「商品名で検索したら目当ての商品の類似品が出てきた」
「私が欲しい情報じゃないから、類似品をはじくようにさらに絞り込んで検索してみよう」
この絞り込みの語句が「美容液」だと思われます。
おそらく、「ナチュールc 口コミ」と検索したときに、他の商品の記事が出てきたのでしょう。
ですから、「ナチュールc 美容液 口コミ」と検索するユーザーは、美容液であるナチュールcの口コミが知りたいはずです。
よって、この3語の検索意図は「ナチュールc 口コミ」の検索意図とほぼ同じですね。
したがって、「美容液」というキーワードはサジェストキーワードに採用します。
ニベア
次に、「ナチュールc ニベア 口コミ」という3語で検索する時の検索者の意図を考えてみます。
この3語の前半2語は、両方とも「商品名」です。
こういう時は、検索意図は以下のようになる場合が多いです。
「ナチュールcとニベアの口コミを比べたらどっちが良い?」
「ナチュールcとニベア両方使った人の口コミが知りたい」
「ナチュールcとニベアは併用して良い?実際に使った人の口コミが知りたい」
このように、商品名が2語続く場合は類似の商品を比較・検討したいという意図が強いです。
これはナチュールc本体の口コミを知りたいという検索意図とはズレます。
よって、「ニベア」というキーワードはサジェストキーワードに採用しません。
シミ
最後に、「ナチュールc シミ 口コミ」という3語で検索する時の検索者の意図を考えてみます。
この検索意図は、次のように定義できます。
「ナチュールcはシミにも効くのかな?口コミを知りたい」
言い換えると、
「ナチュールcの口コミの中でも、シミに特化した口コミを知りたい」
となります。
これは、ナチュールc本体の口コミを知りたいという検索意図に近いです。
よって、「シミ」というキーワードはサジェストキーワードに採用します。
これで、3語すべての検討が完了しました。
- 美容液:採用
- ニベア:不採用
- シミ:採用
このようになりました。
マンガ関連記事のサジェストキーワードを調査する
次は「マンガ関連記事」のサジェストキーワードを調査・選定してみましょう。
「ラッコキーワードで検索」から「絞り込み」までの手順は同じなので、「選定」の手順からいきます。
マンガ関連記事で調査する対象の記事(メインキーワード)は、
- 記事の主題:呪術廻戦の虎杖悠仁の両親について考察した記事
- メインキーワード:虎杖悠仁 両親
でしたね。
絞り込んだ後のサジェストキーワードの候補は次のようになります。
- 呪術廻戦
- 考察
この2語について1つ1つ検索意図を考えてみます。
呪術廻戦
これは簡単ですね。
今回書く「呪術廻戦の虎杖悠仁の両親について考察した記事」は、マンガ「呪術廻戦」についての記事ですから、「虎杖悠仁 両親」の前後にこのキーワードを入れても検索意図は変わりませんね。
よって、「呪術廻戦」というキーワードはサジェストキーワードに採用します。
考察
こちらも簡単です。
「虎杖悠仁 両親 考察」と検索するユーザーの検索意図は、
「正体不明の虎杖悠仁の両親について信憑性がある詳しい”考察”が読みたい」
ということになりますから、元々書く予定だった「呪術廻戦の虎杖悠仁の両親について考察した記事」でこの検索意図には十分応えられそうです。
よって、「考察」というキーワードはサジェストキーワードに採用します。
これで、2語の検討が完了しました。
結果は、
- 呪術廻戦:採用
- 考察:採用
となります。
以上が商標記事とマンガ関連記事のそれぞれにおけるサジェストキーワード選定の考え方です。
私の経験上、商標記事は検索意図が少々複雑なので判断に迷うかもしれません。その時は私に質問してくださいね^^
また、マンガ関連記事の方は今回のように比較的単純なケースがおおいです。まずはマンガの方から練習してみるのもアリですね^^
共起語を調査・選定する
次は共起語です。まずは商標記事について見ていきましょう。
商標記事の共起語を調査する
商標記事で調査する対象の記事(メインキーワード)は、
- 記事の主題:ナチュールcという美容液の「口コミ・評判をまとめた記事」
- メインキーワード:ナチュールc 口コミ
でしたね。
ラッコキーワードで共起語を調べるには、上記メインキーワードで検索した状態で左のメニューバーにある「共起語βを見る」をクリックします。今回の例で検索すると…
「ナチュールc 口コミ」で検索して、サジェストキーワードが表示されている状態で左にある「共起語βを見る」をクリックします。
すると、上記画像のようなページが開かれ、「共起語」と「上位サイトでの出現数」が一覧で表示されます。
この表に表示されている語句の中から共起語を選定していきます。
表示回数が多い順番に並び変えて上から見ていく
ラッコキーワードの共起語一覧表は、いくつかの指標に基づいて並び替えができます。
基本的には、「共起回数ページ全体」を見ていけば良いと思いますので、この指標で共起語を多い順に並び変えます。
並び替えたら、上から下へとしらみつぶしにどれを採用するかを見ていきます。
この時注意していただきたいことがあります。
- メインキーワードと同じものは採用しない
- サジェストキーワードと同じものも採用しない
実際に共起語を調べてみたらわかりますが、共起語一覧にメインキーワードやサジェストキーワードと同じものがあることが多いです。
全く同じ語句を共起語として選んでも意味がないので、被らないように選定をお願いします。
では、表示された共起語一覧を見ながら、どれを採用するかを考えましょう。
上記注意事項に従って、まずはメインキーワードやサジェストキーワードと被るものを排除します。
上記画像の赤枠で囲った部分が「被る」部分で、青枠で囲った部分が「被らない」部分です。
「効果」と「ビタミンC」という語句は、下の方にある「ピュア」や「スキンケア」よりも出現数が圧倒的に多いです。
共起語はメタディスクリプションや導入文に入れていきますが、2語くらいストックがあると文章を構築する際にイメージが浮かびやすいです。
よって、ここでは素直に「効果」と「ビタミンC」の2語を共起語として採用します。
これで、商標記事の共起語の選定は完了です。
マンガ関連記事の共起語を調査する
では次に、マンガ関連記事の共起語を調査していきましょう。
「共起語βを見る」から「並べ替え」までの手順は同じなので、「選定」の手順からいきます。
マンガ関連記事で調査する対象の記事(メインキーワード)は、
- 記事の主題:呪術廻戦の虎杖悠仁の両親について考察した記事
- メインキーワード:虎杖悠仁 両親
でしたね。
並び変え語の共起語一覧は下記画像のようになります。
この一覧を見ると、「宿儺」と「名前」というのが他と比べて出現数が多いですね。
よって、今回はこの2語を選定します。
以上が商標記事とマンガ関連記事のそれぞれにおける共起語選定の考え方です。
ここからは、「マンガ関連記事」の共起語を選定する際の留意事項について申し上げておきます。
共起語選定の際の留意事項
共起語はメタディスクリプションや導入文に意図的に出現させたり、本文中で表現がおかしくならない程度に出現数を多くします。
ということは、必然的に選定した共起語を交えて論を展開することが多くなります。もっと言うと、採用する共起語によって論の大筋が決まってしまうということになります。
よって、共起語を選定する際は「その語句を使いながらオリジナリティのある論を展開できるか?」をある程度イメージしておくと後々困ったことにならずに済むでしょう。
この考え方は、「マンガ関連記事」の共起語選定の際は特に意識した方が良いです。
「マンガ関連記事」には、必ず考察関連の内容を書くことになります。
選定した共起語が自分の考えていた考察内容と関連性が無さ過ぎる場合、考察部分で文章を構築しにくくなる可能性があります。
もしこうなってしまった場合は、共起語の採用数を増やすとか(メタディスクリプションと導入文に入れる共起季語は多くても2つでお願いします)、競合サイトの考察内容をリサーチし、追加情報を仕入れて違う角度からの考察を試みると良いでしょう。
ラッコキーワードでサジェストKWと共起語を選定する方法 まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、「ラッコキーワード」を使ってサジェストキーワードと共起語を抽出する方法をご紹介しました。
調査・選定方法自体は簡単だったと思います。難しそうだなと感じた方も、本記事で紹介している手法でやってみると意外となんてことなかったと思うはず。
では、最後に本記事でサンプルとしたメインキーワードやサジェストキーワード、共起語をまとめておきます。
- 商標記事
- メインキーワード:ナチュールc 口コミ 評判
- サジェストキーワード:美容液 シミ
- 共起語:効果 ビタミンC
- マンガ関連記事
- メインキーワード:虎杖悠仁 両親
- サジェストキーワード:呪術廻戦 考察
- 共起語:宿儺 名前
サジェストキーワードや共起語を記事作成前に把握しておくと、記事の論の道筋が見えやすいので、作業効率化に繋がりますから、本記事の内容はマスターしておいてください。
また、特に「マンガ関連記事」で共起語を選定する際は少々注意が必要です。考えすぎも良くないのですが、スムーズに記事を書いていくために、留意事項は頭の片隅に置いておいた方が良いでしょう。
本記事と関連する内容として「メタディスクリプションの文章構築方法」がありますので、併せて目を通しておいてくださいませ。
本記事の内容で不明な点などありましたら、お手数ですが私に質問してくださいませ。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。