【呪術廻戦】加茂憲倫とは?正体や加茂憲紀との関係|何巻で登場?

【呪術廻戦】加茂憲倫とは?正体や加茂憲紀との関係|何巻で登場?

今回は、呪術廻戦に登場する加茂憲倫の正体についての考察や、加茂憲紀との関係、登場巻や登場話についての情報をまとめました。

呪術廻戦136話の脹相の看破により、加茂憲倫が夏油の身体を乗っ取ていたことが明らかになりました。加茂憲倫は60話で1コマだけ登場した「呪胎九相図」を生み出した「史上最悪の呪術師」と呼ばれる人物。

「偽夏油の正体が判明した!」と話題になりましたが、同時に加茂憲倫も何者かに乗っ取られていたことが明らかに…。謎はさらに深まりました。

本記事では、加茂憲倫と夏油の身体を乗っ取っていた脳みその正体の考察や、名前が同じ加茂憲紀との関係、登場巻や登場話の情報をまとめました。

加茂憲倫とは

加茂憲倫とは、明治時代に生きた呪術師です。作中では和装に和傘をさした様子で描かれていました。

「加茂」という苗字の通り、現代の呪術界で大きな権力と長い伝統を有する御三家が1つ、「加茂家」の先祖に当たる人物です。

呪術師としての才能は秀でたものがあったようで、生前の功績としては「多くの呪術文化財」を残していることで知られています。

御三家の最大の汚点と呼ばれる人物

加茂憲倫は、生前に多くの功績を残している一方で、倫理観に欠けていた一面もあり、次に解説する特級呪物・呪胎九相図を生み出してしまいます。

これにより、加茂家だけでなく御三家からも忌み嫌われる存在となり、現代呪術師からは「史上最悪の術師」「御三家の汚点」などと呼ばれています。

呪胎九相図を生み出した人物

加茂憲倫が「御三家の汚点」と呼ばれ、忌み嫌われる存在となった最大の理由が、特級呪物・呪胎九相図を生み出したことです。

呪胎九相図は、呪霊の子を妊娠する特異体質の女性に知的好奇心を抱いた加茂憲倫が、彼女の身体を使って”九度の懐妊”と”九度の堕胎”を繰り返して作り出した計9体の呪霊と人間の混血の子のことを言います。

堕胎によって産まれてきた子は生命活動を行うことはありませんでしたが、その亡骸は現代まで残っており、”特級”に分類されるほどの呪力を有する危険な呪物として扱われ、呪術高専東京校にて厳重に保管されていました。

しかし、京都姉妹校交流会で呪霊・呪詛師が乱入した際に”1番から3番”が盗み出され、その後生きた人間の身体を憑代とし「脹相」「壊相」「血塗」が受肉しました。

また、虎杖悠仁の正体にも呪胎九相図が深く関係している(内部リンク)ようです。

⇒虎杖悠仁の正体は呪胎九相図?(内部リンク)

実在はしない

加茂憲倫にはモデルとなった人物はいないようです。つまり、実在しない人物ということです。

ただし、平安時代に名をはせた陰陽師の中に「賀茂(かも)家」という一族が実在していたようで、加茂憲倫のモデル・ルーツはこの陰陽師ではないかと言われています。

加茂憲倫の正体

加茂憲倫も脳を乗っ取られていた

呪術廻戦の第90話で夏油傑の身体が何者かに乗っ取られていたことが明らかになりました。脳みそが露わになったシーンは衝撃的でした。この時から乗っ取られた夏油傑は「偽夏油」と呼ばれるようになります。

長らく偽夏油の頭部に収まっていた脳みその正体は謎に包まれていましたが、134話にて脹相が加茂憲倫であると看破しました。

⇒偽夏油傑の正体が判明(内部リンク)

しかし、その時の脹相の回想で登場した加茂憲倫の頭部にも縫い目があり、加茂憲倫も謎の脳みそによって身体を乗っ取られていたことが明らかになります。やっと正体が明らかになったと思った矢先、さらに謎は深まるばかりでした。

その後、この謎の脳みそ(偽夏油)は大量の呪霊を世に解き放ち、その混乱に乗じて姿をくらませますが、その際にこの脳みその本当の正体に繋がりそうな唯一の情報となる”セリフ”を口にしています。

宿儺と同世代に生きた人物

呪術廻戦第136話のラストシーンでの加茂憲倫(偽夏油)のセリフで、

「聞いているかい?宿儺。始まるよ…」

「再び、呪術全盛、平安の世が….!!」

(呪術廻戦 第136話より)

このように発言しており、加茂憲倫や夏油傑を乗っ取った人物は、生前は両面宿儺と同じ時代、つまり平安時代(1,000年前)に生きた人物であると予想できます。

加茂憲倫(脳)の人物像
  • 加茂憲倫(脳)は呪術全盛「平安時代」を知る人物
  • 加茂憲倫(脳)は、平安時代で宿儺と面識のある(若しくは宿儺を一方的に知っている)人物

【2021年4月12日追記】名は「羂索」

呪術廻戦の第145話にて、姿を現した「天元」の口から、名が「羂索(けんじゃく)」であることが明かされました。

「羂索」という言葉、何か意味がありそうなので調べてみました。どうやら、「羂」は罠を意味し、「索」は縄を意味するようです。つまり、「羂索」とは狩猟目的で使用される縄のことみたいですね。

しかし、いまいちピンときません。ということでさらに調べてみたところ、どうやら仏教用語で「人々の救済」を意味する言葉でもあるようなんです。

仏教には「羂索とは慈悲の索なり」という教えがあり、羂索は慈悲(人をいつくしみ、苦しみを取り除くこと)の索(縄)であるとされます。

この言葉の意味と羂索の行動から推測するに、羂索の目的は人類の救済では無いかと考えられます。

また、天元が羂索のことを「あの子」と呼んでいたことから、天元と羂索はお互い知り合いである可能性が高いです。しかし、その詳細までは分かっていません。

これだけでは正体を絞るには情報不足も甚だしいので、現状、羂索の本当の正体は謎としか言えません。今後、新情報が出てくると思いますので、随時更新・考察を深めていきたいと思います。

加茂憲倫と加茂憲紀との関係

呪術廻戦には、加茂憲倫と同姓同名の加茂憲紀が登場します。どちらも「かものりとし」と読み、御三家である「加茂家」の血筋の人間です。この2人、関係が無いとは思えませんね。

遠い昔の先祖

上記の通り、加茂憲倫と加茂憲紀は同じ「加茂家」の血筋の呪術師です。加茂憲紀から見て加茂憲倫は遠い祖先にあたります。

しかし、御三家ほどの家系ともなると本家の他に分家がいくつもあることが予想できます。加茂憲紀が加茂憲倫の直系の子孫であるかは今のところ不明となっています。

同姓同名なのはなぜ?

加茂憲紀が生まれた時点で、加茂憲倫は「御三家の汚点」という認識はすでに広まっていたはず。では、なぜわざわざ同姓同名になるように名前をつけたのでしょうか?

当サイトでは、加茂憲紀の母親が「側女の子(愛人の子)」だからではないかと予想しています。

加茂憲紀は本家の子ではなく、側室の子であることが分かっています。加茂憲紀と同代の本家では、加茂家相伝の術式「赤血操術」を持つ男児を産めなかったということで、憲紀が当主となるために本家に迎え入れられたという経緯があります。

しかし、憲紀は本家の人間と愛人との間に産まれた子であるため、本家からすれば憲紀という存在はできれば表ざたにはしたくないはず。実際、憲紀は本家から良い扱いは受けていなかったようです。

望まれない形で産まれてきた子に、あえて「御三家の汚点」と同名の名を付け、奇しくもその子が加茂家の当主となってしまった…ということではないでしょうか。

加茂憲倫の術式

加茂憲倫も謎の脳みそに身体を乗っ取られていたので、術式解説においては「謎の脳みその術式」と「加茂憲倫本人(乗っ取られる前)の術式」それぞれを分けて考える必要があります。

謎の脳みその術式

夏油傑や加茂憲倫を乗っ取っていた「謎の脳みそ」の術式は、脳の持ち主本人が術式の情報をある程度開示していました。

「そういう術式でね、脳を入れ替えれば肉体を転々とできるんだ」

「勿論、肉体に刻まれた術式も使えるよ」

(呪術廻戦 第90話より)

また、公式ファンブックでは、芥見下々先生が「謎の脳みそ」の術式について以下のように解説していました。

自分(謎の脳みそ)の術式と、乗り移った肉体が持つ術式、2つの術式を持つことができるというイメージです。」

「(肉体を)渡る時に元の肉体の術式は消えてしまうんですけど、彼はいろいろな手を打っています。

(呪術廻戦 公式ファンブックより)

これらの情報を集約すると、「謎の脳みそ」の術式は、

「謎の脳みそ」の術式
  • 脳みそを入れ替えることで肉体を乗っ取ることができる
  • 乗っ取った肉体の術式を使用できる
  • 肉体を乗っ取った状態では、自分の術式と乗り移った肉体が持つ術式の両方を使える
  • ただし、肉体を渡った時点で、前の肉体に刻まれた術式は使用できなくなる

ということになるでしょう。また、謎の脳みその元々の所持者が平安時代の人物であるとすると、「脳みそは朽ちることが無く、肉体に収まっている限り半永久的に存在することができる」というのも加わると思われます。

さらに、「彼はいろいろな手を打っています。」というのは、即ち「前の肉体の術式を使用できる状態にある」ということを指していると思われ、いくつかの肉体を何らかの方法で保存し、手元に置いているのではないかと考えられます。

例えば、伏黒甚爾が呪具を持ち歩くために使役していた収納用の呪霊がいますが、あれに肉体を収納しているとかです。

加茂憲倫本人の術式

加茂憲倫本人の術式は公式解説がありませんが、加茂家の人間であることからある程度は予想できます。

加茂家相伝の術式は「赤血操術」ですので、加茂憲倫もこの術式を使用できたか、これに類する術式を有していたと考えられます。

当サイトでは、加茂憲倫の術式は「赤血操術」の元になったものではないかと予想しています。

加茂憲倫は生前、呪胎九相図を生み出していますが、これって所謂「人体実験」のようなものですよね。「赤血操術」は血を操ることはできますが、ここまで高度なことができるとは思えません。

そこで思い当たったのが、加茂憲倫は人体を自在に操ることができる術式を有していたのではないか?という仮説です。ここでは便宜上この術式を「人体操術」とでも呼ぶことにします。

「赤血操術」と「人体操術」の決定的な違いは、呪力によって操作・強化することができる身体の部位の種類や数です。

「赤血操術」は”血液”を操作することができる術式ですが、「人体操術」は血液という枠に収まらず、人体のありとあらゆる部分を操作できるものだと予想します。

これにより、高度な人体実験が可能になり「呪胎九相図」を生み出すに至ったのではないでしょうか。

呪術廻戦では時代を遡るほど呪術全盛の時代に近づき、高度な術式を使用できる術師が登場する傾向にあります。(裏梅や宿儺など)

逆に言えば、現代に近づくほど術式は劣化していくと考えられ、加茂憲倫の「人体操術」が劣化し、現代の「赤血操術」となったと考えられるのです。

加茂憲倫の登場回は何巻の何話?

初登場:第7巻の第60話

「加茂憲倫」という名が初めて登場したのは呪術廻戦の第7巻・第60話でのことです。

「八十八橋編」にて、虎杖と釘崎が呪胎九相図の「2番:壊相」と「3番:血塗」と対峙した際に、呪胎九相図の解説と共に1コマだけ姿が描かれました。

この時は顔が影に隠れて人相がわかりませんでした。また、額の傷も描かれておらず、まさか加茂憲倫も謎の脳みそに乗っ取られているとは想像もつきませんでした。

16巻の第134話

2度目の登場は渋谷事変最終局面で、脹相が偽夏油の正体を看破した時のこと。

この時ようやく加茂憲倫の顔が明らかになり、同時に加茂憲倫も”身体を乗っ取られた側の人間”であったことが発覚しました。

夏油の正体=加茂憲倫だと思ったら、その加茂憲倫も何者かに身体を乗っ取られていたという2段構えの構図になっていました。謎は深まるばかりです….。

加茂憲倫の目的とは

ここでは加茂憲倫(=謎の脳みそ)として、加茂憲倫が夏油傑の身体を乗っ取り、現代の世を狂わそうと活動している目的について考えてみます。

呪術全盛の世の再来

呪術廻戦の第136話のラストシーンの加茂憲倫のセリフから、「呪術全盛、平安の世」の再来を望んでいることは想像がつきます。

しかし、「呪術全盛、平安の世」というのが具体的にどういうものを指すのかは今のところ分かっていません。

真人や漏瑚ら”呪霊”と共闘していたことや、加茂憲倫がトンズラこく前に呪霊を大量に解き放ったことを加味すると、「呪霊が闊歩する世の中」ということになるのでしょうか。

別の視点では、145話にて、偽夏油の名が「羂索(けんじゃく)」と判明しましたが、この言葉は仏教用語で「羂索は慈悲(人をいつくしみ、苦しみを取り除くこと)の索(縄)である」、すなわち「人々の救済」を意味する言葉というのは先に紹介しました。

この言葉の意味と偽夏油の言動から推測できる加茂憲倫(羂索)の目的は、「全人類の救済」ではないかと当サイトでは予想しています。

145話では、天元が羂索の目的は「日本全土を対象とした人類への進化の強制」と言っていました。

羂索が行おうとしている”人類の強制進化”が、羂索が抱く”理想の人類”へ近づくための第一歩だとしたら。そして、”理想の人類”というのが”呪霊”だとしたら、「呪術全盛、平安の世」の再来を狙っていることと辻褄が合いそうです。

羂索は今の人類の在り方を根底から覆そうとしていましたから、それなりに筋が通るのではないかと思います。

これに関しては追加情報があり次第、追記・考察して参ります。

【呪術廻戦】加茂憲倫とは?正体や加茂憲紀との関係|何巻で登場? まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、呪術廻戦に登場する加茂憲倫の正体についての考察や、加茂憲紀との関係、登場巻や登場話についての情報をまとめました。

夏油傑を乗っ取っていたのは加茂憲紀だった!と思ったら加茂憲紀も何者かに乗っ取られた側だったことが判明。謎は解けず、さらに深まりました。

当サイトでは、夏油傑や加茂憲倫を乗っ取っている脳の持ち主は両面宿儺と同じ呪術全盛、平安の世に生きた人物であると予想します。

また、同姓同名の加茂憲紀との関係についても考察しました。憲紀という名が付けられた理由は、憲紀が「側女の子」であるからであると考えられます。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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